『あまちゃん』はガール・ミーツ・ガールの物語

女の子を成長させるのは、彼氏なんかじゃない。女の子を成長させるのは、ケンカができる本気の親友なんです。(2013年11月に出た、扶桑社刊のムック「おら、やっぱり「あまちゃん」が好きだ!」に寄稿)
豊﨑由美 2026.05.20
読者限定

 夏ばっぱ(宮本信子)~春子(小泉今日子)~アキ(能年玲奈)へと引き継がれるアイドル遺伝子の物語であり、夏ばっぱ/春子、春子/アキという母娘の葛藤と和解と理解をめぐる物語であり、東京/地方、スター/影武者の明暗とその逆転を描いた物語であり、東日本大震災からの復興の物語であり……etc.etc.と、さまざまな角度から楽しむことができる、朝ドラ史上最高といっていいほど情報量の多い「あまちゃん」なんではありますが、アキとユイ(橋本愛)の2人が手に手を取り合って突堤を駆け抜け、若き日の春子(有村架純)が書きなぐった「海死ね ウニ死ね」の文字を踏んでジャンプする最終回のタイトルロールを見れば一目瞭然であるように、これは、やはり、なんといったって「ガール・ミーツ・ガール」の物語だったわけです。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3043文字あります。

すでに登録された方はこちら

読者限定
ミシェル・ウエルベック『地図と領土』(ちくま文庫)書評
読者限定
ジョイス・キャロル・オーツ『とうもろこしの乙女、あるいは悪夢』(河出文...
読者限定
西村賢太『疒の歌』(新潮文庫)書評
読者限定
青木淳悟『男一代之改革』(河出書房新社)書評
読者限定
山下澄人『ギッちょん』(文春文庫)
読者限定
西村賢太『歪んだ忌日』(新潮文庫)
読者限定
柴崎友香『寝ても覚めても』(河出文庫の解説文)
読者限定
宮沢章夫『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)